仏教の開祖、お釈迦様は仏典「スッタニ・パータ」において次のようにお説きになられている。
「一度生まれる生き物(胎生つまり母胎から生まれる生き物)でも、二度生まれる生き物(卵生、つまり卵から生まれる生き物)でも、この世で生き物を害し、生き物に対する哀(あわ)れみのない人(慈悲心のない人)、彼を賤(いや)しい人であると知れ」
また、お釈迦様と同時期に活躍されたジャイナ教の祖師 マハーヴィーラ の教えにこうある。
「わたしは説く。いかなる生物も傷つけてはならない。これは霊的な生活を送るうえでの永遠の絶えざる不変の道である。」
「過去、現在、未来の敬われるべき聖者、尊師らはすべてこのように説き、このように語り、このように告げ、このように示す。
全ての生き物、全ての有情、すべての生命あるもの、すべての生存者を殺してはならぬ。
虐待してはならぬ。
害してはならぬ。
苦しめてはならぬ。
悩ましてはならぬ。
これは清浄にして永遠、常恒なる理法である。」
「一切の生き物は、(自己の)生命を愛し、快楽に浸り、(自己の)苦痛を憎み、、(自己の)破滅を嫌い、(自己の)生きることを愛し、(自己が)生きようと欲する。
一切の生き物は、(自己の)命が愛しいのである。」
参考文献
「ブッダのことば スッタニパータ 中村 元 訳 岩波文庫」
「思想の自由とジャイナ教 決定版 中村元選集 第十巻 中村 元 著 春秋社」
「ジャイナ教―非所有・非暴力・非殺生 その教義と実生活 渡辺 研二 著」
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