頭部外傷が引き起こすアルツハイマー、ボケ、記憶障害などの病とその危険性が高いスポーツについて

「アルツハイマーになる人、ならない人の習慣 ジーンカーパ著 Discover」の中で著者のジーンカーパ氏は次のように述べている。

「車の衝突事故にあったり、変なふうに転んだりして頭を強く打ってしまうと、脳に深刻な損傷がおよぶ心配があります。

これはもちろん、長い人生の中で経験する打撲でも、アルツハイマー病の発症をうながすことがあるのです。

全米フットボールリーグの30歳から49歳の選手たちがアルツハイマー、その他、記憶障害の出る病気になる確率は、同年齢の平均男性の19倍という調査結果をミシガン大学が発表した。

50歳以上の元フットボールプレーヤーの発症割合は全米平均の約5倍、発症するという。

ホッケー、サッカー、レスリング、ボクシング、スノーボードなどのスポーツはその危険性が十分にあります。

脳震盪を何度も起こすと、後年、神経変性、いわゆる、神経細胞群が徐々に死んでいき、さまざまな神経や精神の障害をきたす脳神経疾患。

アルツハイマー病もそのひとつであるが、それらの症状をきたすリスクを大幅に上がるという。

年齢にかかわらず頭を打つと、アルツハイマー病のリスクがあがります。

コロンビア大学の分析によると頭部外傷を負ったことのある高齢者は、そうでない高齢者にくらべて約4倍、アルツハイマー病になる確率が高いという。

頭を打つ可能性のあるスポーツ、野球や自転車競技などをする際には必ずヘルメットを被る。バイクに乗車する際にもヘルメットは必須である。

書籍「ぼけになりやすい人なりにくい人 大友英一著 栄光出版社」
の中で医師である著者は

アルツハイマー病を発症する疫学的調査で一番の危険因子として頭部外傷を挙げている。

そのなかで「拳闘家痴呆」という病名を紹介している。

拳闘家、いわゆるボクシングをする人、ボクサーは練習中、試合中において頭を打たれることが多く、人工的に頭部外傷を受け続けている事が多い。

ボクサーに脳波の異常頻度が高いことが知られている。

また、ボクサーには若いにもかかわらずボケの出現する事が多いといわれています。

もっとも若くしてボケやすい人はボクサーであると結論づけている。

かの有名な、今は亡き、ボクシング元世界ヘビー級チャンピオンのモハメド・アリ選手も引退して数年後からパンチドランカーの症状が発症、いわゆる、脳に多くのパンチを打たれた事が原因の病気になり、また、パーキンソン病という脳の病気に死ぬまで苦しんだ。

ところで、インドやタイ・フィリピンなどは、特に子供の頭には神が宿ると言われている。

むやみに触ってはいけないと言われています。

「仏教医学事典 補ヨーガ 福永勝美著 雄山閣出版」の中で

ある特定の国々の言い伝えに「頭には神が宿る。」とされているので

決してこどもの頭を叩いたり、なでたりすることはしない。

という記載がある。

インド・タイ・フィリピン・ネパール・イギリスなどの国においては

子供の頭をなでる事は厳禁である。

参考文献

「アルツハイマーになる人、ならない人の習慣 ジーンカーパー 著 Discover」

「ぼけになりやすい人なりにくい人 大友 英一 著 栄光出版社」

「脳にいいこと、悪いこと 生田 哲 著 サイエンス・アイ新書」

「仏教医学事典 補ヨーガ 福永 勝美 著 雄山閣出版」

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